6年ほど前、タイで炭を作る日本人(谷田貝さん)と出会った。
私と同い年で、人生の半分以上をタイに重心を置いて仕事をされている方で、奥さんもタイ人である。
真っ直ぐで正直、暖かい人柄は、誰からも信頼されている。
時代屋の焼き鳥の熱源は炭で、年間10トンあまりを使用する。
年に一度、タイから40フィートコンテナで輸入をしている。
創業したての頃は中国産の炭を使っていたが、表向き輸出禁止になり、次は東南アジアの炭を使うようになった。
炭について、色々調べるとマングローブの木や、許可されていない場所の木を乱伐するために深刻な砂漠化が問題になっている国があると知った。
谷田貝さんの炭は、タイ軍部主導で植林して伐採許可を得たユーカリの木のみが原料で、タイの砂漠化防止にも一役買っている。
バンコクから北北東に630キロ
ラオスやカンボジア国境に近い、ウボンラチャタニという所で時代屋の炭は生産されている。
これといって産業もない田舎では、炭作りで地元の人を雇用出来ることは、地域貢献にも繋がり、僅かでも地元の人が安定した生活をするための助けになっている。
炭窯の周囲は、一面植林したユーカリ林が広がる。
一つの窯に投入するユーカリは20トン。
長い時間をかけて、炭になるのは3トン。
タイに限らず、炭を燃料にする国は多いが、日本人は形の整ったモノを欲しがる。
ただの燃料としてしか考えていない地元の人に、谷田貝さんは根気強く形の揃った炭を要望し、長年かけて形を均一にする指導をした。
今回は、ユーカリ林、炭窯、形を整える作業を見せていただき、こんな沢山の人が関わり、我々の店に届けてくれるのかと思うと、胸が熱くなった。
百聞は一見にしかず!
少しずつしか協力出来ないが、谷田貝さんの炭を広げるお手伝いをしていこうと決心した。
●商品内容
ユーカリ植林木炭800~1000℃前後で炭化しています。
●商品の特長
紀州備長炭とは使用原木、消火方法が異なるものの熱量などのスペックはほぼ同等です。
燃焼時間が若干短いという欠点はありますが、着火は早く飲食店のオペレーションはしやすいとの評価を頂いています。
●サイズ
太さ: 2-6cm
長さ: 4-28cm。
※Bグレードは丸型以外に割が入る場合がありますが、サイズは上記スペックを満たします。
●平均炭化率:約80%
●平均カロリー:7,520カロリー以上
●燃焼時間:3時間程度。(弊社燃焼実験による)
※検査結果は2015年2月現在のものです。